返済できなくなっても安心のローン?(ノンリコースローンとは?)
 

ノンリコースローンが不動産投資家の間で注目を浴びています。ノンリコースローンとは投資する不動産の収益性に着目し、その収益性のみ(収益を生み出す不動産)を担保に融資するローンのことです。従来型のローンとはどのような点が異なるのでしょうか。また、今後普及するのでしょうか。


◆1.通常の不動産担保融資
通常、金融機関から借入金をする場合、金融機関は万一、貸したお金が返ってこない場合のリスクに備えて借主(債務者)の収入などから返済能力を審査し、念のために連帯保証人などの人的担保や不動産などの物的担保を求める場合がほとんどです。
万一、借りたお金が返済できなくなった場合、担保にした不動産を任意あるいは強制的に換価処分して借入金の返済に充当します。この場合、不動産の売却代金で借入金の全額を返済できれば問題ありませんが、全額返済できない場合、残った債務は引き続き返済の義務を負うことになります。
このように人の信用に基づいて融資し、その「人」に対して返済義務が生じる通常の融資を遡及型融資またはリコースローンと呼びます。


◆2.ノンリコースローンの場合
ノンリコースローンの場合は、「人」(会社)の信用を担保にする通常の融資と異なり、不動産そのものの収益力を担保に融資します。すなわち融資を受ける人や会社の信用ではなく、あくまで不動産の収益力のみに着目して融資を実行します。
また、ノンリコースローンは、万一、返済できなくなった場合、通常の遡及型の融資と異なり、担保にした物件以外に借入金の債務は遡及しません。したがって担保にした物件を売却しても借入金全額を返済できない場合でも、残った債務については一切返済義務が生じません。
このことから非遡及型ローン(ノンリコースローン)と呼ばれています。


◆3.ノンリコースローンの流れ
一般的に不動産を担保にノンリコースローンを受ける場合は、購入する人が出資をして不動産を保有することだけが目的の会社(特別目的会社・SPC)を設立します。いわば不動産保有のための受け皿会社です。この会社に対しノンリコースローンを実行し、目的の不動産に担保設定をします。



以上のように、借主のリスクが限定されていることから今後、不動産投資においてはノンリコースローンが普及してくる可能性が高いと思われます。  当然、借主のリスクが低い分、金利設定も通常の融資に比べて若干高くなると思われます。また、すべての不動産がノンリコースローンが受けられるかどうか、また物件価格に対してどれくらいの掛け目で融資を実行してくれるか、金融機関によって異なりますので具体的に実行する際には金融機関と相談してください。