●総会・理事会・管理組合について
 
 マンションでの生活をはじめると管理組合へ加入することはよく知られていますが、その他にも理事会や総会については聞いたことはあるが出席したことはない、あるいは両者の違いがよくわからない居住者もいるでしょう。そこで、今回は「総会」「理事会」「管理組合」の役割と関連性、およびその内容について説明していきます。



   総会とは区分所有者全員の議論について決議を行う場所といえます。管理費の改定や共用部分の修繕、その他マンション内で発生した重要な案件などについて決断をくだす際のより所であり、管理組合の最高意思決定機関の役割を担います。マンション管理においても企業と同様に会計年度を定め、当該年度での組合運営活動報告から管理費等収支決算・事業計画および予算案について監事の会計監査を経て報告かつ決議を取ることが義務付けられており、上記の承認を得るのも総会の役割となっています。



   総会には定期総会と臨時総会の2種類があり、前者は1会計年度において少なくとも1回開催することとされ、新会計年度開始以降2ヵ月以内に組合員を招集して開催しなければなりません。ほとんどのマンションでは4月から翌年3月末を1サイクルとするため、総会が5〜6月に集中する傾向があります。一方、後者の臨時総会は必要に応じて開催すればよく、定期総会では時間的に対応できない場合に招集をかけることが一般的です。なお、総会を集会と呼ぶこともありますが、標準管理規約と区分所有法上での呼称の違いであり意味は同じです。

   続いて、理事会とは区分所有者の中から選出された役員が事業計画に基づいて組合運営を行う場合の執行機関となります。ひとつの議案を話し合うのに居住者全員を招集していては時間的にも業務的にも非効率であり、さらに役員が組合員の代表であることを否定しかねません。そこで最初に議案を持ちかける場所が理事会なのです。
?理事長が議長となり懸案事項について各役員からの意見を拾い上げ、解決への方向性を見出します。総会とは異なり開催回数や招集方法についての取決めはありませんが、ほとんどの組合では月1回程度開いているようです。



   第二回「管理組合管理規約の成立要件」でも説明しましたように、管理組合とは「建物並びにその敷地および付属施設の管理を行なうための団体」で、マンションで生活する上で必ず加入しなければならない組織です。区分所有者を構成員とするため、いわゆる賃貸マンションには存在しません。
 最後に総会・理事会・管理組合の相関性について触れておきます。良好な住環境を維持するために不可欠とされるマンション管理の主体となる管理組合は居住者を統括する基軸組織であり、区分所有者全体からなる団体です。本来であれば住人一人ひとりが代表として運営に関与することが理想ですが、団地型マンションでは世帯数が何百にもなるため収集がつかなくなります。そこで役員という管理組合の代表者を選び、役員同士の組織として理事会を編成します。そしてマンション内での諸問題について組合員を代理して議論を重ねることとなるのです。
 しかし、この段階では議論した決定事項は“仮決定”に過ぎず、実質的効力はありません。そこで最終的に確定させるために総会を通すこととなります。理事会での仮決定を本決定する作業として総会が存在するのです。ここで組合員による意見交換の末、議決権を行使することによる多数決で最終決定します。そうして初めて本決定となります。最高意思決定機関としての所以がまさにここにあります。
 たまに管理組合と自治会を混同している人を見かけますが、前者は法律にのっとった団体である一方、後者は文字通り「自治」の会であり任意組織の域を出ません。サークル的な位置付けと理解しておきましょう。




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 ファイナンシャルプランナー 平賀功一




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